企業におけるデジタルシフト成功のカギとは?
2021.12.07
「デジタルシフト」という言葉を聞いたことはありませんか?
新型コロナウイルスの影響もあって、サービスのデジタル化がどんどん進んでいっています。企業が顧客のニーズの変化に対応するためには、デジタルシフトが必要不可欠となってきました。
さて、この「デジタルシフト」とはいったい何のことなのでしょうか。今回はデジタルシフトについて詳しく解説していきます。
1.デジタルシフトとは?
デジタルシフトとは、経営、マーケティング、生産活動、人材採用など企業活動における「あらゆる」活動のデジタル化を進めることです。身近なデジタルシフトの代表例として「インターネット通販」の普及があげられます。近年は店に足を運んで商品を購入するのではなく、老若男女問わず多くの人が家でスマートフォンを利用して買い物をする時代になりました。特に、新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、通販購入による消費行動もデジタル化しているといえます。
また、広告も新聞や雑誌・チラシなどの紙媒体からインターネットを主とした広告へと変化しつつあり、ロボットによる接客やVR(Virtual Reality)による不動産物件内覧会、最近は美術館などもデジタル化が進んでいます。
こうしたデジタル化が進む中で、企業もデジタルシフトしていく必要があります。
2.デジタルシフトの必要性と未来
デジタルシフトは必要なのか、その答えは「YES」です。ではなぜデジタルシフトが必要なのか。企業に対してデジタルシフトが必要な理由を見てみましょう。
◆デジタル技術の進歩
企業でもデジタルシフトが必要になってくる理由としてまず、デジタル技術そのものの進歩があげられます。インターネット上でのクラウドサービスや通信サービスの進化など、デジタル技術の進化が飛躍的なものとなっています。
そして、現代は一人一台スマートフォンを持ち歩くことが当たり前のような時代です。情報の収集やコミュニケーションもスマートフォンで行えるようになってきました。企業も同じく、タブレットやPCの活用は当たり前のことになってきました。
近年は、同じオフィス内で従業員が一斉に仕事をしていた形から「テレワーク(オフィスと離れた場所で仕事をすること)」も普及してきています。このように、デジタル技術が進歩したことによりあらゆる場面でデジタルへの対応が求められるようになってきているのです。
テレワークについて知りたい方はこちらの記事をお読みください!
→「これを見ればすべてわかる!テレワークのメリットデメリットについて解説!」
◆メディア市場の変化
パソコンやスマートフォンが普及したことにより、誰もがインターネットを利用しています。新聞や雑誌、チラシなどもアナログからデジタルへと対応するようになりました。報道に関してもSNS上で情報を確認することができ、広告メディアの市場が大きく変化しています。
また、新型コロナウイルス感染防止対策として、オンラインでのサービスが飛躍的に増加しています。今後も様々なサービスのオンライン化が進むと考えられます。
◆業務の効率化
デジタル技術の進化は業務の効率化にも繋がってきます。例えば、社内で紙として保管していた資料をデジタル化してクラウド上に保存することで、時間や場所を問わず資料を閲覧することが可能です。また資料のデジタル化を行うと、テレワークが可能になり、通勤時間や交通費を削減したりすることもできます。
その他の業務もデジタル化することにより、大幅な業務の効率化を見込めます。
資料のデジタル化について知りたい方はこちらの記事をお読みください
3.DX、IT化、デジタルシフトの違いと用語解説
最近はDXやIT化などの単語も耳にするようになってきたのではないでしょうか。
それらはデジタルシフトとどう違うのか、それぞれの用語を解説していきます。
◆DXとは
DX(デジタルトランスフォーメーション)とはなんでしょうか。デジタルシフトとともに耳に入ってくるようになった言葉です。
DXとは「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」と定義されています。
もともと学問的なものとして登場してきた用語ですが、その後はビジネス的な側面でその定義や解釈が語られるようになり、「デジタル技術の活用によって企業のビジネスモデルを変革し、新たなデジタル時代にも十分に勝ち残れるように自社の競争力を高めていくこと」という意味合いで用いられています。
◆IT化とは
ITとは「Information Technology」の略語で、コンピュータとネットワーク技術の総称を指します。
よってIT化とは「IT技術やデジタル技術の活用により、アナログ作業やツールをデジタルに変換させ、業務の効率化やコストの削減を目指すこと」を意味します。IT化を推進することで、アナログで行っていた作業を自動化させたり、サポートしたりできるので仕事の工数を減らして費用削減が可能になります。
◆デジタルシフトとの違い
デジタルシフトとDX
前にも述べていますが、デジタルシフトとは企業活動における「あらゆる」活動をデジタル化を進めることです。
一方、DXは既存部分のデジタル化のみならず、もっと広義的な意味で使用されており、DXには将来的にビジネスモデルや社会に変革をもたらすという意味も含まれています。しかしデジタルシフトとDXを厳密に使い分ける場面は少なく、企業単位でDXと言われる場合も多くあります。
デジタルシフトとIT化
デジタルシフトが「あらゆる活動をデジタル化させること」が目的であるのに対して、IT化は「業務をデジタル化させ、作業の効率化やコストの削減すること」を目的としています。似ているようですが、IT化は業務におけるデジタル化、デジタルシフトは企業活動におけるデジタル化を指しており、IT化の次にデジタルシフトがあるようなイメージになるかと思います。
また、IT化の先にDXがあるというイメージもあります。
4.デジタルシフトにおけるメリット
デジタルシフトとはあらゆる企業活動のデジタル化を進めることでしたが、デジタルシフトにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、デジタルシフトにおける3つのメリットについて解説します。
①ニーズの変化に対応できる
前にも述べてありますが、現代は一人一台スマートフォンを持っていることが当たり前のような世の中になってきました。老若男女問わず、インターネットを利用できます。スマートフォンやソーシャルメディア、クラウドの普及など、デジタル技術が進歩を遂げています。新型コロナウイルス感染予防対策として、コミュニケーションにおいてもオフラインからオンラインへと移行する動きが加速しています。この流れはこの先も一層加速していくと考えられます。
②業務を効率化し、生産性向上に繋がる
アナログで行っていた業務をデジタルシフトすることで、業務の自動化・省人化することが可能です。すると、大幅な業務の効率化が期待できます。単調な作業などはロボットやAIに任せて、そこに割いていた人間をより高度な業務に割り当てれば生産性アップも可能です。
③新事業や新ビジネスモデルの創造
デジタルシフトにより、ビジネスにおける従来の在り方が大きく変化してきています。音楽はCDから音楽配信サービスへ、書籍は紙媒体から電子書籍へ、近年は、出前の仕組みもデジタル技術によって一変しました。デジタルシフトはビジネスにおいても年々進化を続けています。
どの業界を見ても、デジタルシフトした商品やサービスが勢いを増しています。デジタルシフトすることで、新しいビジネスモデルや事業を創造できる可能性が広がります。
5.デジタルシフトにおけるデメリット
デジタルシフトのメリットについて解説しましたが、デメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、デジタルシフトにおける2つのデメリットについて解説します。
①デジタル人材が必須
企業活動をデジタルシフトするには、デジタル技術を活用し、企業に高い効果をもたらす人材が必須になってきます。
最初にシフトしたから終わりではなく、持続的にデジタル化に対応する必要があります。
しかしながら、現在の日本では優秀なデジタル人材が少なく、確保が難しくなっているようです。社内にデジタル人材がいない場合、デジタルシフトを支援する企業のサポートが必要です。
②初期費用・運用費用の発生
デジタルシフトにはデジタル技術の利用が必須であり、デジタル技術を利用するためには導入初期費用や保守サポート費用などが必要になってきます。具体的にどの程度の費用がかかるかはデジタルシフトの内容により様々ですが、高度な技術を利用するほど費用は大きくなります。
費用をかけてデジタルシフトしたのに、対応できずに無駄になってしまった…というような事態は避けたいものです。社内にはデジタル人材はいないし、デジタルシフトしても持続が不安…という方は是非一度、ネットリンクスにご相談ください。
6.デジタルシフト導入事例
デジタルシフトを導入し、社員全員のテレワーク実現に成功したネットリンクスですが、この度「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」を受賞しました!今回は、そんな弊社が提案するデジタルシフト導入事例をご紹介します。
◆紙の資料をデジタル資料に
過去の紙媒体資料を電子データ化させるのはもちろん、同時進行で新たに生まれる紙媒体資料を電子データ化させていっています。
せっかく電子データ化させているのに、新たに出てきた紙の資料をそのまま紙資料として使うのはデジタルシフト進んでい・・・る?と、デジタル化が進まない一方ですからね。紙の書類はとにかく電子データ化させて、紙の方は廃棄!というように、事務所に紙媒体のデータが残らないように徹底してデジタル化を行っています。
もちろん、紙媒体での保存が必要な書類については保存したり、保存期間のあるものについてはデジタルデータ化し、かつ紙媒体でも保存しています。都度データ化が難しい場合は一定期間分をまとめてデジタルデータ化しています!
◆デジタル資料が出来たら会議もデジタル化!
紙媒体の資料がある程度無くなれば、会議もデジタル化させることができます。
会議出席者にデータで資料を送付、デジタル会議内で画面の共有をして会議を進めていきます。画面内に書き込みをすることもできるので、ホワイトボード代わりにもなります。録画もできてしまいますので、会議に出られないという方も後から見返すことができます。
デジタル会議をすると、出張などで遠くにいる場合にも参加することができます。もちろん、テレワークにも対応!インターネットさえればどこからでも参加できるのが大きなメリットです。
◆オンライン・ハイブリッドセミナーの開催
新型コロナウイルスの影響で、今までは対面開催だったセミナーもオンライン開催に…!オンラインでセミナーを開催すると県外からのお客様も時々聞きに来てくださいます。現地に足を運ばなくても良い、というところが効率が良いところですよね。
しかし、やはり対面開催も捨てがたいもの…そこで、新型コロナウイルスが少し落ち着いてきていることもあり、ネットリンクスではオンラインと対面、両方同時に開催できるようハイブリッド形式でのセミナーを開催することに!現地に足を運びたい方も、時間の都合で来られない方も両方参加できるようなセミナーを開催するようにしています。もちろん、感染予防対策は万全です!
7.デジタルシフトの具体的な導入方法
デジタルシフトしたい…しかし具体的にはどのように進めたら良いのでしょうか。デジタルシフトの導入方法と注意点について解説します。
1.導入体制を整える
デジタルシフトの導入には、従業員のデジタル化への理解が必要不可欠です。従業員がどのくらいのスキルを持っていて、どのくらい対応できる状態であるかをしっかりと把握しておく必要があります。
従業員に浸透しないままデジタルシフトを行ってしまうと、現場に動揺や混乱を招き、業務の非効率化が目立ち逆効果になってしまうことも起こり得ます。
そのような事態に陥らないように、企業活動のデジタル化に対して調査し、正確な導入範囲を見極めることが重要です。
2.IT機器・デジタル化の浸透
企業のデジタルシフトを成功させるにはIT機器の浸透が必要になってきます。しかし、IT機器を使いこなすのは大変難しいです。機器の操作が初めての方や苦手な方も多くいるでしょう。そんなときは、いきなり難しいものから進めるのではなく簡単なものから徐々に進めていくことが大切です。そうすることで段々と慣れてきて、社内でのデジタル化が浸透してくるでしょう。難しくて操作が分からないときに、気軽に聞くことができる環境を整えることもデジタルシフト成功のカギです!
3.IT人材の育成
前にも述べましたが、デジタルシフトを進めるうえで欠かせないのがデジタル人材です。外部のデジタル人材と提携することも一つの手ですが、費用も継続してかかります。
なにより、これからのデジタル社会に対応できるよう、社内でのデジタル人材の育成にも力を入れていくのも有効です。デジタル人材を育成するために、社内研修や資格取得の支援などを行うと良いでしょう。
8.まとめ
いかがだったでしょうか。デジタルシフトについて詳しく解説させていただきましたが、昨今はどの業界でもデジタル化の勢いが増しています。特に、新型コロナウイルス感染症の影響は非常に大きいです。
デジタル化への対応が求められているように、それに応えることでより長く企業を存続させることができるでしょう。
また、人手不足が深刻化している現在においてデジタルシフトをすることは企業にとって非常に大きなメリットがあります。
また、デジタルシフトを導入した後も大切です。分からないことを放っておかず、疑問をすぐ解消できるような環境を整えておきましょう!そのような環境を社内で作ることが難しいという企業様は、外部からITに詳しい専門家のサポートを受けることも一つの手です!
社内の業務をデジタル化させたいけど、どこから手を付けていいのか分からない…という方はまずネットリンクスまでご相談ください!
最後までお読みくださりありがとうございました!次回のコラムもお楽しみに(^^)/
最初のご相談からテレワーク導入後のフォローまで、OneStopで対応させていただきます。
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