失敗例から学ぶRPA導入ポイントの紹介

2025.03.27

今回は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入する際によくある失敗例と、その対策方法についてご紹介します。

「導入したけど効果を実感できなかった」「そもそもRPAに向いていない業務だった」――

そんな経験はありませんか?
実は、RPA導入の失敗の多くは導入前の準備不足が原因で、事前にポイントを押さえておけば防げるものばかりです。

本記事では、RPA導入にありがちな失敗パターン4つと、それぞれの解決策をわかりやすく解説します。
これから導入を検討している方にも、すでに導入して課題を感じている方にも役立つ内容です。ぜひチェックしてみてください!

目次

  1. RPAを導入したが失敗した理由
    1. 導入効果が実感できなかった
    2. RPA化したい業務がRPAに向いていなかった
    3. 運用体制ができていなかった
    4. 1-4導入後、思ったよりロボットを作るのが難しかった

RPAを導入したが失敗した理由

  1. 導入効果が実感できなかった
  2. RPA化したい業務がRPAに向いていなかった
  3. 運用体制ができていなかった
  4. 導入後、思ったよりロボットを作成するのが難しかった

失敗の理由としてよく挙げられるのが上記の4つです。
内容を見て頂くと、ほとんどが導入前に解決できることです。
やはりRPAの導入成功のカギは、ほとんどが導入前にあります。

それではひとつひとつ見ていきましょう。

1-1.導入効果が実感できなかった

<解決策>

RPAは業務の効率化、生産性の向上が中心になるため、現状把握をしていないと数値で判断しづらい面もあります。

そのため、必ず導入前に現状を把握し導入目的を明確にしてから進めて行きましょう。

現状把握と導入目的の明確化には、RPA化したい業務を一覧にするのがおすすめです。業務に費やしている時間、業務の発生頻度、心理的負担の度合いや、解決したい課題(終業後にしかできない、月末にしかできない、ミスが多いなど)を一覧にまとめておくと、導入目的の軸がぶれず効果も実感しやすくなります。

また、RPA化した後で狙った効果が得られたか一覧をもとに振り返ることで、より効果的なRPA化の方針も見えてきます。

1-2.RPA化したい業務がRPAに向いていなかった

<解決策>

RPAが向いている業務は、フローが一定で同じ作業を繰り返す業務です。
人の判断が必要な業務、判断条件が複雑で多岐にわたる業務、センスが問われる業務は不向きです。
どういった業務をRPA化するかをしっかりと定める必要があります。

一方で、RPA化を機に業務のルールを定めて標準化したことで、大幅な効率化に成功した例もあります。今の業務の進め方を見直すことでRPAに向いている業務になる可能性もあります。

1-3.運用体制ができていなかった

<解決策>

RPAは指示された通りに動くロボットです。指示された条件にミスがあるとエラーになりますし、操作対象のシステムがアップデートなどで変わってしまった場合も指示内容が合わなくなってエラーになります。エラーチェックをする担当者・責任者がいない場合、問題が放置されてしまいます。
導入前から導入後も一貫して、対応できる担当者が必要となります。

現場で求められている事と実際のRPA運用がかけ離れてしまわないように、現場メンバーが主体的に関与できる体制づくりも重要です。

RPA作成担当者と現場メンバーでチームを作り、RPA化する業務の選定、ロボットの不備確認、効果測定などを定期的に実施できる体制が理想的です。

1-4.導入後、思ったよりロボットを作るのが難しかった

<解決策>

最近のRPA製品は、ノーコードやローコードと謳っており、専門的な技術者がいなくても簡単に扱えるようなイメージがあります。しかしいざ導入してみると、プログラミングの知識がないとやりたいことができないこともあります。

そのような事態を避けるためにも、気になるRPAツールに無料トライアル版が提供されているなら、まずはそちらを利用してみましょう。

RPAツールの選定時点で学習コンテンツ、ヘルプ、サポート体制を確認しておくことも重要です。ツール利用料自体は格安だけど、ヘルプが難解、サポート費用が高額、サポートや学習コンテンツが存在しないケースもあるので要注意です。

また、ロボット作成に行き詰った時の相談先も確保しておくと安心です。

 RPAのシナリオをうまく作ることで、毎日の業務を効率化し、時間を有効に活用することができます!

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初めての方でも安心して導入できるよう、セミナーや個別相談もご用意しておりますので、お気軽にご相談ください!

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