PDFの画像変換ロボット
2025.05.30
EzRobot
ロボットの処理概要
図面などのPDFを1ページずつ分割しTIFF画像に変換して保存するRPAロボットです。対象のPDFファイルがなくなるまで繰り返し、変換した画像は新規作成したフォルダに格納します。
PDF資料を加工できる画像形式に変換したり、専用ソフトに取り込める画像形式に変換するのに便利です。
PDFの画像変換の流れ
手動で何枚も処理するとなると面倒なPDFの画像変換もRPAで自動化できます。
- 人間:変換用フォルダに対象の図面PDFを格納
- 人間:PDFの画像変換ロボットを起動!
- RPAロボット:変換対象のPDFが存在するかチェックし、対象があれば変換処理へ
- RPAロボット:変換結果を格納するフォルダを新規作成
- RPAロボット:PDFをページごとに分割してTIFF画像に変換し、変換結果フォルダに画像ファイルを保存
※「人間:」は人間が行う作業で、「RPAロボット:」はロボット起動後にRPAロボットが処理する内容です。
RPAの自動起動
RPAロボットの起動は人間による手動起動の他に「決まった時刻に起動」「特定のフォルダにファイルを保存したら起動」「特定のメールが届いたら起動」などの、条件を指定した自動起動を設定することも可能です。
自動起動を活用すればRPAロボットをもっと便利に活用できます。
自動起動の活用例
- 変換したいPDFを特定のフォルダに入れておけば決まった時間に画像変換
- 特定フォルダにPDFを格納するとすぐに画像変換
ここがポイント!
速くて便利!EzRobotの拡張機能
当事例で使用しているRPAツール「EzRobot」は豊富な拡張機能を備えています。EzRobotの拡張機能とは一連の特定の指示を一つの指示にまとめたもののことをさします。特にPDFの加工については分割・結合・抽出・回転・パスワード設定など様々な機能がそろっています。
変換対象のPDFファイルの有無の確認・PDFのページごとの分割と画像変換といった複雑な作業は、人が手で行う動作を地道に1処理ずつ設定してロボット開発するのはなかなか骨が折れます。
しかし、EzRobotの拡張機能なら1クリックで複雑な処理もサッと追加!拡張機能を上手く使えば、簡単&迅速にRPAロボットを開発できます。

PDFの画像変換
EzRobotの拡張機能。
PDFファイルをページごとに分割して、画像ファイルに変換できます。
<変換可能な画像形式>
「PNG」「BMP」「JPEG」「GIF」「TIFF」「WEBP」「HEIF」
解像度(DPI)は16~1500の間で指定可能です。
※通常はデフォルト値(350)で十分です

繰り返し-フォルダ内の全てのファイル
EzRobotは基本機能も便利です。
この基本機能ではフォルダ内の条件に一致するファイルに対して、繰り返し処理を行うことができます。
繰り返し毎にファイルのパスかファイル名を取得できるので、繰り返しファイルを加工するような業務の自動化にぴったりです。
ロボットの使用アプリ・システム
- フォルダの存在チェック(EzRobot拡張機能)
- フォルダ作成(EzRobot拡張機能)
- 繰り返し-フォルダ内の全てのファイル(EzRobot基本機能)
- PDFから画像ファイルに変換(EzRobot拡張機能)
応用アイデア
カタログPDFをWebP形式に変換してECサイトに登録するロボット
PDFファイルで届いたカタログを1ページごとに分割してWebP形式に変換。あっという間にECサイトの商品登録に使用できる画像素材が完成です。ECサイトへの登録までRPAで自動化すれば、人間の仕事は最後の仕上げだけです。
資料PDFからサムネイル画像を作成してシステム登録するロボット
PDFの表紙、目次、奥付などを画像変換してサムネイル画像を作成。ナレッジ共有などのシステムにサムネイル画像とPDFをあわせて登録するといった業務をRPAで自動化できます。
変換元のPDFの収集もRPAに任せることができます。定期的に特定のサイトやシステムからPDFをダウンロードしたり、一定条件のメールが届いたら添付されているPDFをダウンロード保存したりするのはRPAの得意分野です。
